テレビ番組ガイドは年末年始のスペシャルバージョンとなり、特別番組もちらほらと始まりました。いよいよ年の瀬、そして新春の雰囲気がいやがおうにも盛り上がってきます。
ところで盛り上がるのも大いに結構ですが、これからテレビで放送され始める内容だけを見ていると金融危機とか、失業して路頭に迷ってしまっている人のことがすっかり忘れ去られてしまいそうです。
テレビというメディアだけに頼っていては世の中の様子がわからなくなるおそれがあります。放送という相手任せのお仕着せメディアの欠点の1つです。
現実には、金融危機の問題とか、職を失った人とか、政治家同士のかけひきとかが見えない向こう側で確実に進行しています。
報道されなくなったからといっても休止しているわけではありません。テレビは、画像も音声も精細で、受けて側に良く内容を伝えやすいのでクールなメディアといわれていますが、放送する側の切り口、取り上げ方ではけっしてクールではなくなります。(クールなメディア、ホットなメディアはマクルーハンという人のメディア論での分類ですが、解釈が難解でさまざまに言われています。)
だから、テレビのみに頼る年末年始の情報不足には注意が必要です。
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