文庫本の「スティーブ・ジョブズ名語録」の後ろの方に、こんな語録がありました。
「偉大な大工は、見えなくてもキャビネットの後ろにちゃちな木材を使ったりはしない」 これは、マッキントッシュの開発のとき、マザーボードといわれる基盤のデザインについて技術者に注文をつけたところ「マザーボードをのぞく人なんて誰もいない」と反論されたことに対してジョブズさんが答えた言葉だそうです。
そういえば以前、何かのテレビ番組のなか、外国の自動車工場で(たぶん日本の現地工場かと)バンパーの裏側まで磨いてあることに対して不思議がる現地の従業員に対応していた日本人のことを思い出しました。
「なんで見えないところなのにわざわざ磨くのか?」「いや、別に理由はないけど、ただそうしたいだけさ」確かだいたいこんな会話ではなかったかと記憶しています。
詳しくは表現出来ないけど、日本人の奥底にしっかりと横たわる仕事や人への思いやりから来るこのすばらしい職人気質(かたぎ)。それと、かの有名なスティーブ・ジョブズさんの仕事に対する取り組み方が全く同じなのでたいへん感動した次第です。
時として、意地を通して頑固なまでの職人気質。スティーブ・ジョブズさんにも負けないくらいの一徹さ。袋物職人も負けじとしっかり残して行きたい大切なものです。
コメント