藤井袋物作品集で、ペンホルダー付きの通帳入れをご紹介しました。その中で、お客様がお持ちの手帳をそのポーチに入れるところを見てから、それに関連して、以前にも試作したことがある革の手帳カバーをまた造ってみたくなりました。
かれこれ、20年くらい前になりましょうか、自分で文房具屋さんへ行って、適当な小さめな、一枚ずつはぎ取れる無地の白いノートパッド、そして問屋さんへ行って短めのペンを買ってきて、それを組み合わせて何本か造ったことがありました。
大きさが小さかったせいか、それとも使い勝ってが悪かったせいかあまりぱっとせず、結局隅の方へ追いやられてしまったようです。
かくいう袋物職人も、紺屋の白袴ではありませんが、革の手帳などという大それたものをもつ習慣がなく、使い勝っての工夫などはお使いになっている方にはかないません。
従いまして、お使いになっている方のご要望などをお聞きしながら、既製のもの、もしくはオーダーメイドのものをこしらえていけたらなーと、思っております。
また、今ではその昔と違い、名入れやイニシャルをお入れしたり、鹿革の印伝でこしらえたりすることも可能です。
さて、そうなりますと、プロトタイプ(試作品)を造っていったんお披露目しないといけません。ここ何日間かの仕事を済ませてからそれに取り掛かりたいと思っております。
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