浅草鳥越の袋物職人の通信局

GTLも注目の技術です

GTLというとGTRを思い浮かべ、なにやら自動車の名前のようですが、これは今後注目を浴びそうな天然ガスを液化する技術です。主に輸送・貯蔵を目的にしたよく聞く液化天然ガス（LNG)とは違い、こちらは常温で利用出来る技術です。

このGTL（gas to liquidsの頭文字　ガス液化油）の技術はその昔、１９２３年にドイツで発明され、過去に実用化された経緯がありますが、主にコスト面で採算が取れずに断念されています。

ところが、主に最近の技術革新の進展でコスト面のネックをクリアーして脚光を浴び始めているようです。

精製された液化油は主に灯油や軽油になるようですが、暖房用に使う灯油が豊富にあれば大変いいことですし、軽油があればディーゼルエンジンを動かすことが出来ます。

その昔、ディーゼルエンジンを搭載した自動車は音がうるさく、排気ガスも問題でしたが、これまた技術革新の進展で、静音、低公害化が図られていて十二分に活用出来ます。

さて、５年後からの日本のエネルギー事情を考えると、アメリカのシェールガス革命の進展、ロシアからの天然ガス、そして日本のメタンハイドレート革命や藻から石油を造る技術などにより、相当大幅な変化が見込まれ、世界のパワーバランスも変化し始めるでしょう。

長年、資源小国で悩まされてきた日本が、上記の多彩な調達先とGTLも含めた新しい技術により、エネルギーに困らない資源大国としての日本が将来出現しそうです。あとは、CO2を封じ込める技術の開発が待たれるところです。

中国の大気汚染は驚くべきものがあります

人が健康に暮らし、生きて行くのに欠かせないものは水や食べ物ときれいな空気です。その空気に関して、成長著しいお隣の中国では、かつて日本も経験した大気汚染として、日本のそれとは比べ物にならないくらいのスケールで直面しているようです。

そして、その大気汚染は今日の朝日新聞サイトにもあるように、徐々に日本にも影響を及ぼし始めているというすごさです。

特に北京の様子は、連日報道でも取り上げられていますが、こちらのサイト「グローバルボイス」を見ると中国版ツイッターといわれている微博（ウェイボー）の一部が日本語訳付きで紹介されていてそのリアリティさが伝わって来ています。

物事には、正の面と負の面がよくあるものですが、高度成長とは裏腹の負の面、影の面の１つがこの大気汚染であることは間違いなさそうです。

中国政府も緊急の対策を講じているようですが、一朝一夕で改善してきれいな空気に生まれ変わることはないでしょう。巨大都市首都北京の居住環境が改善されるのはいつなんでしょうか？日本にも影響を及ぼしているのでたいへん気になります。

藻類から石油

当ブログでも「藻類から重油が出来るそうです」や「藻類から油を作る技術が脚光を浴びる時代に突入です」などでも取り上げた夢の技術も実現に向かう段階に入っているようです。

こちらは便利なNAVERというまとめサイトですが、今回大きく取り上げられています。

問題はコスト面のようですが、これは当然のことながら技術革新が進み生産性が上がることにより解決出来る問題かと思います。

さらには、藻類の性質により、光合成のあるなし、エサの必要のあるなしなどありますが、この性質の違いを利用したハイブリッド技術も研究されているようで成果が楽しみです。

また、日本の耕作放棄地などを加味して有効に活用すれば、日本の原油消費量をまかなえるという報告もあります。

いずれにしても、日本が将来、環境にやさしいエネルギーを自国にて産出する資源大国になることも夢ではないようです。そのためには、業界の垣根を超えたオールジャパンで取り組む必要があるようです。頑張れ日本！！

将来の日本は資源大国

日本が将来資源大国なりそうな２つの理由 sankeibiz.jp/macro/news/120… amamoba.com/mibunrui/mo-oi…

— 藤井　直行さん (@saifuya) 4月 30, 2012

このツイートにある２つが順調に行くと、将来の日本は資源大国になる可能性があります。

子供のころ教わったことは、石炭を除けば、エネルギー資源の石油はほぼ全量近くを海外からの輸入に頼り、生産形態が加工貿易立国である、ということでした。

ところが、この常識は将来だいぶ変わりそうです。それは、天然ガスの全量を自前で、さらには藻から生産された油が石油の代替になるのなら、これまた全量を自前でということになるやも知れないからです。

これは今まで「資源の乏しい日本」であったものから「資源の豊富な日本」へとバラ色の世界へ激変する可能性を秘めています。また先ごろ、新たな大陸棚の拡大を国連より認定されました。これもまた、貴重な資源の１つであるレアアースの採掘にも有利に働きそうです。

こうしたことは、パラダイムの転換とでも言えばいいのでしょうか。また、この変化のインパクトは相当に大きく、にわかに将来の日本がどのような社会になるか、想像出来ないところもありますが、日本にとってはいい方向に進んでいくことだけは間違いなさそうです。（これから先、将来変化する日本の姿に思いを馳せてみるのも楽しそうです）

今年の夏はO-157にも注意が必要です

E.coli イーコーライとは大腸菌のことですが、そのほとんどが無害です。ところが、その中のいくつかの菌が恐ろしい病原性を持っているようです。

先日、生肉のユッケで、O-111という病原性大腸菌により犠牲者が出てしまったことは記憶に新しいことですが、BBCによれば、はるか彼方のドイツでもこの病原性大腸菌による感染がかなり広範囲に、そしてすでに犠牲者もともなって広がっているようです。

こうなってくると、すこし神経質な考えかも知れませんが、これらの病原性大腸菌が世界各地で蔓延していると仮定してもいいのではないでしょうか。

ましてや日本では、これから夏に向かうので、ただでさえ食べ物がいたみやすくなりますので、食品の衛生管理には十分な注意が必要です。

調理や料理の前や、食べる前にはよく手を洗うことが基本のようですが、生野菜なども生で食べる場合はよく洗うことが肝心です。

また、お刺身などは別として、煮たり焼いたりしてよく火を通したものを食べるというのも大切なことのようです。

今年の夏、こちらにも注意が必要です。