デパートなどでの伝統工芸職人展に出展していて、お客様によく尋ねられることがあります。だいたい次の三点です。
- 革と革製品の手入れ方法について
- 袋物の修理について
- オーダーメイドについて
以上です。まだあると思いますので、気が付き次第いつかまたブログします。今回はこの三点にしぼり、本日は1番について書きます。
革の手入れ方法については、職人の私より、革屋さんのほうがたくさんの知識をお持ちです。ですが、多くの方は革屋さんの窓口をご存知ないでしょうし、知っていてもなかなか手入れ方法だけを聞くのも面倒かもしれません。
そういう場合は、私に問い合わせていただければ調べてきてお答えいたします。勉強になりますから。もちろん無料です。
革製品のお手入れ方法となりますと、すこし事情が異なってきます。
よく遭遇する事実ですが、おもての革はなんでもないのに、中の合成皮革(昔からよくレザー、レザーと言われていましたが、本来レザーは革のことです)がべとべとにとけていたりします。もちろん、品質の良し悪しがありますが、どの合成皮革がいいかはわかりません。
合成皮革は(合皮と業界では言ってます。ごうひです)綿やポリエステルの基布の上に、ビニール状の素材が貼り付けてあります。たぶん、この貼り付けに使用されている接着剤が、湿度や温度の影響を受けて、溶けているのではと思います。頻繁に使われている、例えばバッグ類はこの様なことは少ないのかと思います。
要注意は、保管だと思います。革の袋物製品をしまわれるときは、湿気や高温に注意され、風通しのよい所へ保管して下さい。また、中で合皮どうしが鉢合わせしてくっついてしまうような所には、薄い布を挟み込まれるといいと思います。べったりくっつくのを防止できます。
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