写真は駒形菖蒲革(鹿革)といいます。菖蒲革は尚武または、勝武に通じ、戦国時代の武将が武運を祈念するために、武具の装飾に使用していたようです。文様自体は鎌倉時代のものとされています。この柄だけではありませんが、よく博物館などに陳列されている兜の吹き返しの部分や、鎧の胴のあたりに、様々な文様の鹿革が用いられています。武運長久の願いが込められた駒形菖蒲文様は、私のお気に入りの一つです。
駒形菖蒲は、文字通り武将が操る馬と、菖蒲の花をあしらったもので、勇壮な雰囲気が醸し出されています。また、菖蒲のみの文様もよく見受けられます。(剣道の竹刀の袋の柄でよくご存知のです)
こと菖蒲文様に限らず、昔からの文様には様々な意味が込めれていて、知れば知るほど奥深く、ためになり、感動ものです。柄物語、これからもあつかましくつづけさせていただきます。
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