巾着について調べてみました。まず「巾」という文字ですが、これは布切れの意味で、みすじに垂れ下がった布切れを描いた象形文字からだそうです。それと「着」は、きる、つける、つけて離さない、つく、くっつく、ついて離れないなどの意味だそうです。(いずれも学研 漢字源より)
そこで、「巾着」は身につけて離さない布切れという意味だと考えられそうです。財布という言葉があります。これは財物を入れる布で作った袋物です。そうしますと、「巾着」も「財布」も同じ意味ではないかと考えられそうです。(店主仮説)
仮説を立証するには、証拠を集めなくてはなりません。
ひとつに、巾着きりという言葉があります。これはスリのことです。巾着きりのきりはどういう状態を言うのか定かではないですが、まさか提げている巾着袋を切り取ったり、奪ったりする様子ではなさそうです。スリは、持っている財布を分からないように盗むという、テクニックが売り物です。(失礼)ですから、巾着は懐に入れて持つ袋物という意味ではと考えられそうです。
さらに、「巾着袋」と袋がつきますと、よくご存知の口を紐でくくって提げて持つ袋物になります。イメージ的にはこのきゅっと紐でしめるのが巾着袋でしょうか。当店でおすすめの合財袋(合切袋 がっさいぶくろ)はこのお仲間に入ります。
ちょっと証拠不十分のようです。これで、裁判所で公判を維持できるでしょうか。(当然冗談です)
以上で、文字の組み合わせから「巾着」について考えてみました。物事は100%正しいということはなかなかないようです。正しいと考えられていたことも、時代とともに変ります。だいたいこんなところでよろしいでしょうか。
こういうブログもおもしろいですね。今日は頭の体操になりました。毎日一粒ブログ錠。飲んでますか!
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