摩天楼(まてんろう)は、もう少しで天に届くかと思われるほどの高い建物の意味だそうです。(新明解国語辞典 三省堂)
けさの、TBSの番組で出ていたドバイの建物はまさにそれでした。たくさんの高層ビルが立ち並ぶ中、これからさらに高い1,000メートル級の超高層ビルもたつそうです。
ご存知ドバイは、石油産出国のアラブ首長国連邦の都市で(首都はアブダビ)、ドバイ原油で有名です。
その石油で儲けたお金で超高層ビルを建てているのでしょうが、なんでまた急速にこのような現象が起きているのでしょうか。
理由は、石油依存を減らし、他の産業に力点を移し始めているからのようです。石油もいつまでも無尽蔵にあるわけではありません。なおかつ、地球温暖化の観点から、石油に頼らない方向に世界が動き始めているからです。
「もう石油はいらないよ」といわれるのはまだ先の話でしょうが、バイオエタノールを代表とする代替エネルギーの発達いかんで、需要の減少が徐々に始まるのは確実です。
ところで、摩天楼といえば1930年にニューヨーク、マンハッタンに完成したエンパイアステートビルが有名です。ところが、その前の年の1929年10月に大恐慌が始まりました。歴史は繰り返すからといって、摩天楼を建てたことで大恐慌までまねすることは絶対にしないで欲しいものです。
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