今日の日経ネットニュースに、全国のテレビ局の127社のうちの55社が2008年の9月の中間期で経常赤字になったと報道されていました。
なんでも、広告収入の不振に加えて、地デジへの移行のための設備投資が重しになっているようです。
また、別の記事には、消費不振から地デジのための薄型テレビの売れ行きが想定以上に悪く、2011年7月24日の地デジ完全移行に黄信号が灯っているようです。
この2つの記事を重ね合わせてみると、地上波デジタル放送の完全移行がスムーズに進まずに遅れが生じてしまうと、その遅れた分だけテレビ局の経営を圧迫することがわかります。
当初は、なんの障害もなくみんなが新しいテレビをどんどん買ってくれると楽観していたと思います。大画面の高画質放送をお茶の間でと、きっと構想していたんだと思います。
それが、次の2つのまったく想定だにしていなかった出来事で翻ろうされています。その1つは言わずと知れたインターネットの登場です。そしてもう1つは未曾有の世界的な金融危機です。
コンティンジェンシー・プラン(contingency plan)というのがありますが、これは不測事態対応計画と訳されています。万が一の偶発事件に対処することで、以前からそのような考えは存在していたのですが、まさにそれをもしのぐ出来事だったようです。
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