今日の日経新聞に、富士フィルムホールディングス傘下の富山化学工業が臨床試験を進めているインフルエンザ治療薬「T-705」についての記事が出ていました。
現在、インフルエンザ治療薬というと、タミフルやリレンザがよく知られていますが、2010年に承認申請を目指しているこの「T-705」は効果の点でさらに期待が持てそうです。
なぜかと言えば、東大医科学研究所の研究グループの人たちが、ベトナムで人から採取された、強毒性といわれる鳥インフルエンザH5N1型のウイルスをマウス実験で使い、この治療薬の効き目を試し、高い効果を証明したからです。
そして、なおかつタミフル耐性遺伝子を持つ、H5N1型ウイルスにも同じく効果があることも証明されています。
近い将来発生と流行が予測されていて、その昔、世界中で5,000万人が死亡したというスペイン風邪をしのぐ強毒性を持った鳥インフルエンザH5N1型に対抗する治療薬の出現は、たいへんな朗報であることに間違いありません。
ところで、2009年も残すところ、明日から9日間となりました。今までの様々なニュースから知るところでは、新しい年2010年は各分野での技術革新が目白押しです。
もしかしたら、21世紀は来年から始まるのではないかと思ったりしています。
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