お得意先や仕入先が近くにあるので、自転車でよく近くを通り抜ける浅草寺の観音堂(本堂)ですが、いつも大勢の観光客の人で賑わう風景はよく見慣れたものです。
何度も見てその存在が当たり前になり、見慣れているが故に陥りやすい誤りもあります。それは慣れたせいで、その存在の大切さを忘れかけてしまうことでしょうか。
でもまだまだその心配は取り越し苦労かもしれません。例えば、浅草神社(三社様)の三基の宮神輿を熱っぽく語る地の人(じのひと、と読みます:土地っ子)、鳥越神社の千貫神輿の蘊蓄を熱く語る地の人など、こと浅草や鳥越だけに限らず、土地っ子は皆その土地の自慢の様々なものを上手く伝えてくれる名人なのです。
最近では、年を追うごとに日本に来日する外国の観光客の方々が増える傾向にあります。まさに日本を見慣れていない人々が大勢来日するわけです。
そんな時こそ、外国人には見慣れていない、知らない、江戸を東京を日本を誤りなく、熱っぽく語れる名人が大勢いないと困るわけです。間違ったことを伝えると、お国へ帰ってから間違ったことを人に話すでしょう。
見慣れたことの再発見!これからはこれが重要になるでしょう。袋物職人もしっかり勉強いたします。
コメント