出来事や物事を調べるのには現場に出かけて行って見たり聞いたりして一次情報を集めることが重要なのは多くの先人の方の指摘するところです。現場主義、実地調査、フィールドワーク、現地調査、刑事さんの現場百回等々と言い方は少しずつ違うとはいうものの、各方面で重要視されているのはよく知られています。
ですが、そうした調査を職業にしている人は別として、一般の職業人は仕事に取り掛かっているうちは、そうした時間をなかなか割けないのが実情です。
それゆえ、信頼できるテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、書籍などから自分の知りたいことを手に入れるという受身の情報収集に頼らざるを得ません。
この場合、どの情報源も大切なのですが、タイトルにもある通り、やはり袋物職人の一押しの情報源は書籍すなわち本です。
なぜかと言えば、よく書かれた1冊の本は、それ自体で実地調査や取材はもちろん、様々な文献を調べて、そしてそれらが引用されて集積されて、さらに著者の意見が加えられて成り立つ創造物だからです。
Creativity is connecting things.(創造性は物事を結びつけて考えることである)
これは、故スティーブ・ジョブズ氏の名言の1つですが、まさによく書かれた1冊の本は創造性の産物そのものなのです。
だから、良書を1冊、そうしてそこに引用されている良書をまた1冊、さらに、自分のテーマとちょっと違うなと思ってもその良書に引用されているものをまた1冊、とかいうようにしていくとまさに本はアイデアの宝庫になるのです。
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