お昼前、工房で仕事をしていたら、外から救急車のサイレンや、パトカーと思われるサイレンが続けて聞こえてきたので、これはまた交通事故かと思い、広い通りに出て様子を見に行きました。
そうすると、機動捜査隊と思われる捜査車両が赤色灯を付け、サイレンを鳴らしながら続けざまに通過しました。その後、近くの交差点を左に入って行くので、これは近くで事件ではと、そのままそちらへ行って見ることにしました。
そうしたらこの様子が目に飛び込んで来ました。このあとも、引き続き捜査車両が続々と到着し、エンジの腕章に金の文字で、機捜一(第一機動捜査隊)とか、捜一(捜査一課)とか、組対二課(組織犯罪対策二課)さらには鑑識課員と、大勢の捜査員で現場は騒然としていました。
それもそのはず、マンションの2階で台湾人の若い女性2人が刺され、病院へ搬送されたのち死亡した事件だったからです。どうやら、そのマンションの部屋のいくつかは、近くにある外国人向けの学校の寮として使われていたようです。
ところで、ここ数年、台東区内ではマンションの建設ラッシュが続いています。金利が安いのが続いている上に、巷では台東区がマンション建設を奨励しているとの話もあります。
後継ぎがいないので仕方なしに売却してしまうという理由も中にはあるのでしょうが、人情味あふれていた下町台東区の街並みは少しずつ変貌をとげて、いずれは「マンションの街台東区」になる勢いであることは少し前のツイートでもご紹介しました。
マンションが増えるから事件が増えるとは言いませんし、防災上のメリットもあるので、近い将来起こる可能性のある大地震に備えるためにコンクリートの建物にするのはいいことかも知れません。ですが、ものづくりの街であった街並みも変貌をとげ、人情味あふれていた下町台東区も少しずつその魅力を失い始めているのもまた事実です。
マンション建設が悪いのではなく、ここは一番、もう少し調和のとれた整合性のある街づくりを皆さんで話し合って進めないと、人情味ある下町台東区は早晩消えて行くでしょう。
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