27年前のこれをまた読んだらいい示唆を受けました。この本が書かれた時に始まった知価社会が今現実になっているようで興味深いです。何年も経てから再読すると本の価値が分かります。気に入ったところを拡大コピーして重点読みしています。 twitter.com/saifuya/status…
— 藤井 直行さん (@saifuya) 4月 15, 2012
蔵書?の中から堺屋太一さんのベストセラー「知価革命」を見つけたので再読を始めたところ、27年経過した現時点からこの著書を振り返ると、この当時の著者の予測がほぼ正しかったことにあらためて驚かされます。こうした過去に書かれた時代予測的な本はだいぶ後で読みなおすことによってそれが名著だったことが分かります。例えば、こんなくだりがあるので少し長いですが引用させていただきました。
「現状における一般人の関心の乏しさは、ニューメディアを始めとするコンピューター・コミュニケーション技術の欠点とういうよりは、その利用技術(ソフトウェア)の未開発によるところが大きいと考えられるからだ。ほとんどすべての技術進歩は、まず基本的な物財技術(ハードウェア)の発明にはじまり、かなりの年月をかけてその利用技術(ソフトウェア)が進歩、その結果、その利用に適した物財の改良が進むという形をとり、その間に、硬軟双方の技術を受容する対人技術(ヒューマンウェア)も徐々に整備されていく。そのため、1つの新しい技術が一般の消費者に普及するためには、早くて15年、長ければ30年ほどの利用技術開発期間が必要である。そしてその結果、普及される利用分野は当該物財技術が発明された時点で予想されたものとは全く違うのがむしろ一般的である。」(知価革命 206ページより)
(当時は、今から考えると信じられないかも知れませんが、コンピューター・コミュニケーションを利用したニューメディアに対して人々の関心は非常に低かったそうです。)
どうでしょうか?この著作から、27年が経った現在のソーシャルメディアの興隆を、年数も含めて予測しているように取れないでしょうか?他にもご紹介したい場所が多々ありますが、今日はこのあたりで失礼させていただきます。
ところで現在、この本をアマゾンで検索したところ、中古品がありました。当時読まれた方も大勢いらっしゃると思いますが、読みなおすとまた違った成果を得られるのではないでしょうか。たぶん、図書館へ行かれると蔵書としてあるでしょうから、一読の価値ありかと思います。
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