スティーブ・ジョブズの師匠にあたるかも知れません

1992年3月31日の初版以降は増刷されていないようなので、この本図書館で借りるか、古本で手に入れるかしかありません。どうしてアスキー出版が増刷しないのかが物凄く不思議なくらい素晴らしい本だと思います。
限られた人しか手に取れなかった初期の聖書を印刷術の発明により多くの人が手に取り、なおかつ持ち運べるようにしたのをコンピューターにあてはめ、現代のモバイルコンピューター社会までを見通していたかのような予知能力には驚愕します。
当然のことながら、アラン・ケイ氏の直筆なのでその思想、哲学も味わうことが出来る貴重な一冊です。

中身を読み進めるうちに、ビル・ゲイツもスティーブ・ジョブズもこの人のアイデアをいただき、製品化したのではないかと思えてきます。事実そうなんでしょうが、先達の構想を利用してそれで大儲けする、それが企業家なんだなとつくづく思えてきます。

きっと、巷にも、あらゆる業種で大なり小なりこうしたすばらしい構想の持ち主がいても気が付かれないでいるのかも知れません。