浅草鳥越の袋物職人の通信局

東京湾アクアライン

　今日パソコンが、急におかしくなり少し前までネットワークにつながらずに、あわてていましたが、何とか元通りになりほっとしました。一時はついに壊れたかと思うほどでしたが、何回かセーフモードで再起動をしているうちに、「アクティブディスクトップの修復」とかいう有り難い表示がでてそれをクリックして救われました。　ふぅー。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　昨日からの千葉の千倉へは、往復、車に乗せてもらいました。何と、初めて東京湾アクアラインを通りました。聞きしに優る、速くて便利で快適な道路でした。今から２０年以上前の若かりし頃、車で夏の千葉の海に行くには、長い長い産業道路を使って大変な思いだったのに比べたら、雲泥の差です。もちろん、大変なお金がかかっているんですが、それなりのことはあると感じました。

お客様をお待たせしました

　本日は、お客様をお待たせしてしまいました。外出中に、携帯に、「今日はお休みですか」と電話がありました。３０分ほどで戻れますとお伝えしたところ、「それではそのへんで時間をつぶしてます」と言われました。店に戻り、すぐ電話をしましたところ、五人さんでお見えになりました。お待ちいただいた上、ご注文いただき誠に有難いことです。大変失礼いたしました。

　ちなみに、この有難いという言葉は、めったにないことだという意味だそうです。有るのが難しいほど、すばらしいというところでしょうか。

　それと、携帯電話の有り難さも身にしみました。ますます便利になる世の中のようです。

　明日は、台東区伝統工芸振興会の研修を、千葉の千倉で行うので、外出いたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。

新製品の考案

　昨日から今日にかけて、製品の製造工程に関していいアイディアを思いつきました。まだ、実際の現物ができたわけではないので確実ではありませんが、たぶん大丈夫だと考えてます。物づくりをやっていますと、ふと思いついた考えにえらく感動します。

　アイディアはすこしずつ順番に出てくるようです。いっぺんにいい考えがどーっとでてくるわけではないようです。（もちろん自分に関してです）どこかで読んだような気がしますが、あることを考え始めると、一時そのことを忘れていても、無意識下で考えつづけているそうです。そういうすごい能力を誰でも持っているわけですから、宝の持ちぐされはもったいないです。

　あしたからまた、どんどん考えます。あとは無意識という偉い方におまかせです。よろしくお願いいたします。　

合財袋にストラップをつけました

　牛革のストラップをつけて、提げられるようにした鹿革合財袋（合切袋）です。ストラップは簡単に取り外せるので、ツーウェイというわけです。写真のものは柄の鹿革で、名入れしてありますが、薄手でかさばらないので、素材や色によっては、旅行の時のサブバッグとしても重宝です。（お客様に教えてもらいました）

　名入れの部分のデザインは、拍子木を形どっています。他に、家紋を入れたり、千社札（寺社に貼ってあるのをよく見かけます)風にしたり、いろいろなものが出来ます。筆記体の横文字でさらさらさらっと名入れしてもいいかなーと考えております。

　だいぶ、肌寒くなってきました浅草小島町界隈です。風邪にはくれぐれもご用心のほどお願い申し上げます。

道具類

　

　かたわらにある、いつも使っている道具類の一部です。道具は手の延長です。職人は道具なしでは、お話になりません。市販の道具やさんで売っているものをそのまま使う場合もありますが、少し自分なりに調整したり、他の道具を流用したり、様々です。手製のものもあります。伝統工芸のほかの職人さんの道具もいろいろ工夫されていて、なるほどなと感心いたします。

　左から、打ち木（煙草入れ職人独特のものです）、革裁ち包丁、ローラーねん、かなづち、こばさみ、きり、寄せねんの大小（革のへりを返したりする時に必要です）、竹のへら、物指し、そして、下に横向きのものは、マクネつぶしという、特殊な道具です。これなんかは、実際のところを見ていただければ、即わかって頂けると思います。百聞は一見にしかずですが、そのうちいい方法を考えまして、こういうものもお伝え出来ればと思います。

都庁で実演販売

　来る１１月２日から１１月３０日の（土曜、日曜、祝日はお休み）、午前１０時から午後４時まで東京都庁の観光情報センター（ＴＥＬ　０３－５３２１－３０７７　第一本庁舎一階）で各伝統工芸の職人さんの実演販売が行われます。

　花ばさみ、提灯、象牙、袋物、鼈甲、仏壇、切子、桐たんす、金銀砂子絵の職人さんが２軒ずつ、週替わりで実演販売いたします。

　藤井袋物店は、象牙やさんと一緒に１１月７日から１１日までの、午前１０時から午後４時まで実演しておりますので、ご興味のある方は、是非お立ち寄り下さい。近くに展望台へ上がる高速エレベーターもありますので、そちらもなかなかいいです。また、他の職人さんの日程をお知りになりたい場合は、当店にメール、電話などでお問い合わせいただければ、お答えいたしますので、ご遠慮なくどうぞ。お待ちいたしております。

籠目文様

　籠目文様の鹿革の提げ袋です。ショルダーの小さめのものといったところでしょうか。大きさはたて１２cm、よこ２１ｃｍ程度のものです。

　籠目文様は魔よけの柄と言われています。その昔、玄関先に竹の棒か何かで、目籠を立てておいたそうでうす。夜になると、鬼が家にやってきます。玄関先に鬼が立ち、まさに家に入ろうとすると、竹の目籠が目に入ります。そして籠目を数え始めるんだそうです。ひとつ、ふたつ、みっつと、しばらくいくと、あれあれどこまで数えたんだっけなー、となります。

　たぶん、同じことを何度か繰り返すんでしょうか。そのうちのに、空が白み始めて夜が明けてしまい、鬼が去っていってしまうそうです。昔からの、文様や柄、模様にはさまざまな意味が込められていて、興味津々です。

向学心

　日曜日の浅草小島町界隈は、爽やかな秋晴れにつつまれました。ぽかぽか日曜日でした。

　ブログの腕前を向上するべく、メディアとかコミュニケーション関係の方面に興味を持ちましたことは、前にお話しました。そこで、試しに検索エンジンで「メディア論」と入れて調べてみました。

　ありますねー、有名な先生方の講義の記録とかがたくさんあります。ちょっと難しいですが、わかるところもありますからうれしいです。本屋さんで買ったら結構高い本になると思われるものが、無料で参考書として読めるんですから驚きです。あらためて、インターネットの持っている、驚異的底力と、可能性が感じられます。

　将来、光ブロードバンドが各家庭に当たり前に一般化して、配信されるものがハイビジョンの映像つきのものになったら、きっとテレビ放送を見る時間も減ってしまうのではないかなと思います。そして、個人のレベルで、放送局ならぬ、通信局が開設できるのですから、驚きの時代です。

仕掛品

　布地の合財袋（合切袋）の仕掛品（製作中）です。写真ではわかりにくいですが、格子柄の綿の織り地で、型紙で裁断中のところです。お得意先からの注文品です。

　革だけではなく、布地の袋物も製作します。着物地とか帯地などでも出来ますし、柄の日本手ぬぐいで作るなんてのも、しゃれてます。粋な合財袋をを提げて歩くのもいいですね。

　浅草小島町界隈の土曜日はお休みが多く、準日曜日のように静かです。「忙しくって、土曜日なんざ休んでらんねーや」と皆さんが言うように早くなって欲しいです。

携帯電話入れ

　朱赤の鹿革で、携帯電話入れを作ってみました。右側のとんぼの柄（勝ち虫）は二つ折りの携帯電話が入ります。二つ折りは、サイズが似通っているため、少しゆとりをつけて作ると、どれでも対応できてしまいます。ストラップを、おそろいでなんてしゃれてます。左側の花の柄は、今はやりの、簡単じゃないか対応の携帯電話入れ（めがねもOK)です。共にひもの長さが調節可能です。

　印伝ものは、地味系の色が多いのですが、これはお客様からの、赤っぽいのはないんですか、というご要望から製作しました。藤井袋物店は製品の販売のみでなく、修理のご相談、ご意見、ご要望もお受けいたしておりますので、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。店主が責任を持ってお答えいたします。お待ちいたしております。