居酒屋などで、席につく早々「とりあえずビールね」とはよく聞かれる言葉です。省略して、「とりビー」とかいう人もいます。とりあえずビール、なんていうとビールに悪いとか、申し訳ないとか言われますが、逆にこれはその機能性のため、重んじられている証拠かと思います。
この言葉の起源をたどれば、たぶん宴会などの始まりの乾杯の際に多く用いられるお酒だからかと思われます。すなわち、「とりあえずビールで乾杯しましょう」でしょうか。諸外国は別として、たぶん日本国内では、特別な場合以外ビールで乾杯が多いと思われます。グラスに日本酒、焼酎、ワイングラスに、ワイン、シャンパンはありえますが、やはりビールがアルコールも軽くて便利な飲み物でしょう。
ところで、話はがらりと変わってウェブの社会では、「とりあえずネット」という傾向が増えてきているように思われます。高度に発展しつつある、検索エンジンの力を背景としたその機能性ゆえに、その「とりあえずネット」は今後ますます主役の座を目指すと思われます。
テレビは、放送手段で、ネットは、通信手段です。テレビはこれから高画質、大画面を追求していきますが、受像機というように、受動的で、放送で説明された以外の部分の詳細を知りたくてもすぐには教えてくれない性質のものです。ところが、ネットの方は、能動的で知りたいことをうまく検索エンジンで探し出すことが出来ます。
放送と通信の融合とか、難しいことが言われていますが、性格の違うものは分けて利用したほうが便利のような気がします。「とりあえずビール」「とりあえずネット」でしょうか。
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