日本国内の多くの所、特に九州地方で春特有の現象の「黄砂」が観測されています。例年観測されているようですが、今年のは特にひどいような気がします。
地図を見ますと、オリンピックが開催される中国の北京から、東へ200キロほど行くと有名な万里の長城に到達します。そして、さらに200キロほど行くと砂漠が広がり始めます。有名なゴビ砂漠、タクラマカン砂漠はその先に広大に広がっています。
その砂漠から、長い旅をして飛来してくるのが黄砂です。長旅は普通、お疲れ様ともてなされるものですが、黄砂はただの迷惑ものです。
近年、中国では耕地の疲弊や干ばつなどの影響で、砂漠化がさらに進んでいるようです。おおよそ、国土の3分の1が砂漠といわれている中国で、さらに砂漠化が進行中というのは、あまりいいことではありません。
今年の黄砂がひどく感じるのは、そんな関係もあるんでしょうか。
この季節、ただでさえ花粉で悩まされているのに、それに加えて黄砂とはいただけません。事実、黄砂まじりの花粉は体に良くないといわれているようです。
物を混ぜ合わせると、思わぬ発見につながったり、効能が増えたりすることがありますが、こちらの混ぜ物は良くないコンビのようです。
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