久喜のイトーヨーカドーの「江戸伝統工芸職人展」は最終日となり、好評のうちに終了となりました。
ところで、タイトルにもあるように、気になるバターですが、今日はお店のバターを置くスペースが空白となっていました。やはり品不足は現実のようです。
原因は、生乳の不足から来ているようです。外国の生乳は、中国、インドなどの国の需要が大きいため、日本は国内の生乳に頼らなくてはならないからだそうです。そして、その国内生乳が足りないため、業者間で確保の競争が起きているようです。
そしてこのバターの問題、食糧に対する危機を象徴的に表している出来事ではないかと思います。
今、世界中で食糧の供給不足から来る価格の高騰が起きています。世界銀行によると、ここ3年間で主要な穀物の、小麦、米、とうもろこしなどの価格が総じて83%も上昇しているそうです。
日本でも、今から15年前の1993年(平成5年)に記録的な冷夏が原因のお米の大凶作がありました。そのときは、タイ国にお願いしてお米を緊急に輸入して急場をしのぎました。
さて、この出来事がまた同じように日本を襲うとどんなことになるでしょうか。またタイ国にお願いすれば済む話ではなさそうです。その時と今とではだいぶ状況が違うからです。東南アジアのお米の生産国も、自国内向けにするのが大切になっているからです。
バターと同じように、売り場からお米が消えてしまったらたいへんです。想定外の出来事では済まされません。
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