傾斜生産方式は、日本の戦後の復興を図るため、1946年の第1次吉田内閣で計画立案され実行に移された政策です。
石炭・鉄鋼の生産に力点をおいて、それが他の産業に波及することにねらいがあったようです。
ところで、今日の読売ネットニュースに、15兆円から20兆円にも及ぶ、政府の財政出動の計画が検討されていることが出ていました。
麻生首相のいう、「全治3年」の景気対策に向けての計画のようです。主に、環境、医療、物流に力点のおかれたもののようです。
環境は、地球温暖化対策が中心でしょうし、医療は、最近の医師の偏在による不十分な医療の対策などが挙げられるでしょうし、また、物流は、羽田空港拡張でアジアのハブ空港を目指すとかが考慮されているようです。
さてここで、この吉田内閣で策定された傾斜生産方式と、麻生内閣で計画されている景気対策がどこか似ていることに気が付きました。
ご存じのように、麻生首相は故吉田茂首相のお孫さんです。その政策を見習ったのかどうかは定かではありませんが、よく似ています。
そしてこの現代版傾斜生産方式ともいえる計画は、理にかなった良い政策だと思います。だから、来年の丑年は景気回復元年なんです。戦後の復興のときのバイタリティーに見習って頑張ればなんとかなります。
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