OPEC(石油輸出国機構)が、来年の1月から日量220万バレル(1バレル159ℓ)の減産を決めましたが、WTI原油先物価格はまったく上がる気配を見せずにさらに下げて、現在1バレル、36.4ドルと出ていました。
OPECの減産はかなりの大幅なもののようですが、アナウンス効果がまるで効き目がないほど世界経済が収縮しているようです。
一時、1バレル約147ドルというとてつもないバブル価格になってしまったので、その揺り返しもまたすさまじいものがあります。
そして、原油高騰、食糧高騰という2つの強烈な打撃を世界中の人に与えたので、これが過剰学習となり、石油依存からの脱却の道筋をつけてしまったような気がします。
現在は、世界同時不況という有り難くないレッテルばりがなされていますが、いずれ復活すれば、中国、インドなどの国の石油需要が増えてまた価格が上がるかも知れません。
ですが、日本はもう石油になるべく頼らないという方向性は決定したのではないかと思います。
自動車でいえば、プラグインハイブリッド車や電気自動車などが徐々に普及していくでしょうし、代替エネルギーの開発も盛んです。
よく経営学の本に、企業は環境適応業とかでていますが、同じく人も環境適応者です。このような大きな環境の変化が生じると、それに対処する知恵が生まれてきます。もうこの流れは変わりません。
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