本を読む目的は、人それぞれ色々あるのかと思います。純粋な文学を読んで感動する。名文の随筆を読んで経験を共有してみる。ビジネス書を読んで仕事のヒントを得る。歴史書を読んで過去の経験を活かしてみる。などなど、様々ではないでしょうか。
ところで、本好きの人はどなたもご経験でしょうが、たくさんの本を読み印象に残ったのは数々あれどすっかり内容を覚えていることなどということは、特別な才能を持っている人以外無理な相談というものです。特に印象に残った部分を除いて、時間が経てばその傾向は顕著でしょう。
袋物職人も歳を重ねるほどに、その傾向が顕著なのは同じようです。せっかく時間をかけて、なおかつ、そこから何がしかの知識や知恵を得ようとするのが目的であるのであれば、出来るだけ忘れないようにする。もしくはなんらかの手段でその手助けをすることを考えたくなります。
もとより、全文を覚えておこうなどとは大それたことですし、まず不可能なことですから、勢い要点を抽出して全体を把握するという方向になるのではないでしょうか。先日も読書法を思いつきましたが、さらにそれに加えて、また新たな考えが浮かびました。
それは、デジタルツールのエバーノートやスプリングパッドに付いているボイスメモを新たな読書攻略の武器に使うことです。
読んでいて、これは!と思った要点をそのまま読み上げて、スマートフォンを介してボイスメモにしてしまうのです。自分の声を録音したものを聞くと、自分の声はこんなのかと驚くのが常ですが、そんなことはお構いなしです。
黙読→音読→ボイスメモと、立体構造のような記憶定着法はなかなか効果がありそうです。加えて、本当に気に入った部分を書き写して→それまた写メモで保存→あとで読み返しをする。ざっとこんなところでしょうか。ほんと、デジタルのおかげで脳力アップ間違いなしです!
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