2008年にも藻類に興味を持ってブログに投稿しておいたのですが、数ある藻類の中でもその注目株が浮かび上がってきたようです。
それは、筑波大学の渡邉教授の研究するオーランチオキトリウムという藻類です。渡邉教授は数十年間藻類の研究に携わってきたスペシャリストですが、その血のにじむような研究のかいあって、究極このオーランチオキトリウムにたどり着いたようです。
藻類の研究に関しては、アメリカでもかなり進んでいるようです。以前、ハワイ周辺の海で海藻牧場をつくるとか聞きましたが、進捗状況は謎に包まれたところもあるようです。なにせ、渡邉教授の壮大な構想にある、将来は日本を石油輸出国にするという今までの常識を覆すインパクトのあることですから、簡単には手の内を明かさないのは仕方がないことかも知れません。
一方、深海の底に眠るメタンハイドレートも注目の的で、こちらも将来すごく楽しみな存在ですが、コストの低さや実現性を考えるとこの藻類の方がやや分があるような気がします。
さらに将来、遺伝子工学がさらに発達し、スーパー藻類なども出来るかも知れません。日本の休耕田を利用して生産した油で日本の石油消費をすべてまかない、残りを輸出するという夢のようなお話。そして、藻類だから生産過程でCO2を取り込むので、それを燃焼させてもプラスマイナス0の計算。
まさか、休耕田で藻類をつくろうなどと、予想すら出来なかったことが、現実に起こるかもしれないのです。その場合は、この産業は第一次産業の農業に分類されるのでしょうか?それとも、農業化学工業という新ジャンルなんでしょうか?先進国はサービス産業化するのではなかったのでしょうか?このあたりを考えてもほんとに興味のつきないお話です。
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