革のいいところは、その素材に触れたときのここちよい感覚ではないかと思います。柔らかかったり、触れて気持ちのよい手触りだったりするのも、袋物づくりでは、重要なポイントの一つです。
成長した大人の牛の革は、製革の方法により、重厚さや、ソフトさなどをいろいろに出せるようです。製品の用途によっては、がっしりとして、頑丈でなければいけないものや、その反対に柔らかで、よく手や体になじむようなものなどいろいろです。
子牛革や中牛革は、製作時点で手触りや質感を重視する時には、もってこいの革です。革やさんも製革するときの腕が物を言う素材であることも、確かなようです。きめの細やかさ、柔らかな質感は、成長した牛革では醸し出せない特別なものです。もちろん、それなりにお値段も高価ですが、それに見合うものと思います。当店は、この手触り質感重視の製品製作を追及いたしております。
藤井袋物で扱う牛革各種について、概略をお話しいたしました。足りない点があれば、またその時どき説明させていただくことにします。次回は鹿革についてです。よろしければまたお付き合い下さい。
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