浅草鳥越の袋物職人の通信局

アンシャン・レジーム

　最近のテレビ番組の中で、評論家の先生がタイトルの用語を使っていました。よく出てくる言葉で、気にはしていましたがなかなか難解です。いちいち注釈をつけてはくれませんし、生番組では下にテロップを流して説明することも出来ないでしょう。それに、こういう言葉は使われがちです。

　そこで便利なのは、やはり検索エンジンです。試しにアンシャン・レジームはというと、ウィキペディアで引いてみました。もうすでに、傍らにネットにつなげたノートパソコンを置いて、テレビを見るときにこの方法を利用されている人も多いのではないでしょうか。

　以前、アメリカではアメリカンフットボールの試合を家庭で観戦するのに、テレビとパソコンの両方を利用して楽しむというのが増えているとか聞きました。確か、デュアル・アプローチとかデュアル・アクセスとかなんとかいっていました。

　相互の機能をうまく使いこなして楽しむ、なかなかしゃれた方法です。いずれはドッキングタイプが主流になるんでしょうか。

１ガロン８円

　アメリカの単位で、液量の１ガロンは約３．８リットルです。ベネズエラの人は、この１ガロンのガソリンがなんと７セント（約８円）で手に入るようです。なんともうらやましい限りですが、理由は石油の産出国だからです。

　今日の、ニューヨークタイムズ電子版に出ていたニュースは、日本にとってはとても関心度が高い部分だと思います。

　それは、多くの石油産出国が、今後５～１０年内に、石油で得た利益で国内が繁栄するため、これまで輸出していた石油を削減して、急成長する国内の需要に当てるようになっていくということのようです。

　冒頭の例はベネズエラですが、価格に多少のひらきはあるものの、数々の石油の産出国の自国民用の価格は驚くほど安く提供されています。１リットル１６０円ほどする、日本のガソリン価格との格差はたいへんなものです。

　そうすると、日本の将来の石油の安定的供給には、不安がつきまといます。「車はガソリンで動くのです」とは、昔やっていた石油会社のテレビＣＭでしたが、これからは、「車はガソリン以外でも動くのです」としていく必要がおおありのようです。

ネットで英語学習

　インターネットが登場して以来、いろいろなウェブサイトで英語にふれることが出来るようになり、英語を学習する人にとってはたいへん有り難い時代になりました。インターネット紀元前の世界とでは大違いです。その気になれば、いつでも、どこでもネットで勉強ができます。これからの世代の人はたいへんに有利な条件（道具だてや通信手段など）が盛りだくさんで、うらやましい限りです。

　試しに、イギリスのＢＢＣのサイトの上のランゲージのところをクリックして、英語学習のサイトをのぞいて見て下さい。残念ながら、日本語の解説付きとまではいきませんが、その充実ぶりには驚きです。英語を是非勉強して下さい、という熱意が感じられます。

　必要なところは、保存したり、印刷してプリントアウトなんかは、パソコンですからお手の物です。音声ファイルや、ビデオもダウンロードできて、まさに至れり、尽くせりです。そして、極めつけは無料です。こんなに有り難いことが、現実です。インターネットの登場がもうあと１０年はやければよかったんですが。

ついに灯油を買いました

　「日石灯油でほっかほか」のメロディーとともに、小型のタンクを積んだトラックで巡回してくる灯油やさんから、１８リットルの灯油をついに買いました。

　価格は１，９４０円でした。他のお店ではまだ買っていないので、この価格が高いか安いかわかりませんが、以前よりだいぶ高くなっていることは確かです。

　今日は、暖かい日だったので、一瞬買うのはまたにしようかと考えましたが、備えあれば憂い無しの言葉に従いました。これで急に冷え込んでも、対処可能となりました。

　ところで、昨日のニュースで、ＯＰＥＣ（石油輸出国機構）が石油の増産をしないとの決定を行ったと報道されていました。理由は、石油の高騰は、投機が主な原因であるからと述べています。増産をしたあと、投機的要因が減少すると、価格の下落が大きくなる懸念があるからのようです。いろいろあって、ほんとに難しいものです。ガソリンも灯油もしばらくは高値の花になりそうです。

とりあえずビール

　居酒屋などで、席につく早々「とりあえずビールね」とはよく聞かれる言葉です。省略して、「とりビー」とかいう人もいます。とりあえずビール、なんていうとビールに悪いとか、申し訳ないとか言われますが、逆にこれはその機能性のため、重んじられている証拠かと思います。

　この言葉の起源をたどれば、たぶん宴会などの始まりの乾杯の際に多く用いられるお酒だからかと思われます。すなわち、「とりあえずビールで乾杯しましょう」でしょうか。諸外国は別として、たぶん日本国内では、特別な場合以外ビールで乾杯が多いと思われます。グラスに日本酒、焼酎、ワイングラスに、ワイン、シャンパンはありえますが、やはりビールがアルコールも軽くて便利な飲み物でしょう。

　ところで、話はがらりと変わってウェブの社会では、「とりあえずネット」という傾向が増えてきているように思われます。高度に発展しつつある、検索エンジンの力を背景としたその機能性ゆえに、その「とりあえずネット」は今後ますます主役の座を目指すと思われます。

　テレビは、放送手段で、ネットは、通信手段です。テレビはこれから高画質、大画面を追求していきますが、受像機というように、受動的で、放送で説明された以外の部分の詳細を知りたくてもすぐには教えてくれない性質のものです。ところが、ネットの方は、能動的で知りたいことをうまく検索エンジンで探し出すことが出来ます。

　放送と通信の融合とか、難しいことが言われていますが、性格の違うものは分けて利用したほうが便利のような気がします。「とりあえずビール」「とりあえずネット」でしょうか。

セレンディピティー

　最近よくお目にかかるのがタイトルの言葉です。serendipityとは、思わぬものを偶然に発見する才能、能力とあります。（新英和中辞典　研究社より）

　もともとの出典は、The Three princes of Serendip「 セレンディップの３人の王子」というおとぎ話からのようです。セレンディップは今のスリランカで、そこの３人の王子が旅に出て、探してもいない珍宝を偶然に発見したりして貴重な体験をするお話です。

　きっと、こんな能力がついたらさぞかしすばらしいことでしょうし、大枚をはたいても手に入れたい能力に違いありません。

　それが、最近では不可能でなくなりつつあると思います。ホームページの検索もそうですが、特にこのブログの検索で顕著です。本来のキーワードとか、目的とか以外に偶然たどり着き、思いもかけずに得をしたなどは、すでに多くの方が経験しているのではないでしょうか。

　まさに、セレンディップの３人の王子にしか出来なかったことが、今は誰でも身につけられる時代になりました。

昼暖かく夜寒い

　夕方に外出したところ、冬の寒さでした。昼間の暖かさとはえらい違いです。１８時現在の東京の気温は８．４度と１０度を割り込みました。１０度を切ると体感的には寒さを感じます。

　ところで、原油高騰に対する政府の対策が実施されそうです。高速道路の値下げや、寒冷地の高齢者世帯への灯油の配給などが検討されているようです。

　聞くところでは、寒冷地の灯油の消費量は東京のそれとは比較にならないくらい多いそうですから、実施されればたいへん有難いことです。

　そろそろ、買いそびれていた灯油がついに必要になりそうです。我慢大会をして、はやり始めたインフルエンザにかかっては元も子もありません。

新製品のご案内

　本日は、当店新製品のご案内です。品名は「牛革キップ刺繍家紋入り合財袋（がっさいふくろ）」です。

　素材は牛革キップ（大人の牛の半分くらいの大きさのときの革です。生後６ヶ月くらいのものをカーフ、成牛はステアと呼ぶようです）の素上げ革で、きめが細かく柔らかな手触り最高の牛革です。

　そして、その中心部に１本針の刺繍ミシンで丹念に家紋の刺繍を施しました。家紋も種類がたいへん多く、極めて複雑なものもあり、すべてが可能ではありませんが、上掲の写真のようなものでしたらまず大丈夫です。

　開閉には、革の紐通しに、絹の太目の紐を使用し、左右に両引きで行います。木製のループエンドが付いておりますが、なしで結び玉の状態にすることも可能です。

　古来から親しまれてきた、日本の代表的文様である家紋を入れた合財袋(合切袋）はいかがでしょうか。サイズはたて２９ｃｍ、よこ２１ｃｍで、価格は税込み３１，５００円です。

　製作はすべて注文生産ですので、２～３週間ほどのお時間をいただきます。　

　なお、お問い合わせは電話　０３－５８２０－３９８７　ＦＡＸ　０３－５８２０－３９８８またはブログの右欄の「メール送信」をご利用下さい。当店ホームページも合わせてご覧下さい。

携帯通訳

　ＮＥＣが１１月３０日に発表した、携帯電話で日英翻訳ができるソフトには驚きました。以前から開発が進んでいるとは聞いていましたが、もうこんなレベルまで来ていたとはすばらしいです。

　商品化はまだ未定のようですが、翻訳結果の内容を見る限りでは、ほぼ完璧です。グーグルのホームページ翻訳もすでにありますが、面白い日本語に翻訳されます。

　発表された出はじめでこれですから、何年かしたら相当進化していると思います。英語の勉強が大切なのはもちろんで、こういうものに頼ると、電卓がないと計算できないよー状態になってしまうかも知れませんが、使いようでかなり便利な発明品です。

　そのうちに、携帯電話で話し合うときは、お互いの電話機が自動的に翻訳して読み上げてくれるようになりそうです。まさに携帯通訳とでもいえそうな、新しいマシンの登場がもうすぐ出てきそうです。

師走になりました

　先生が走る師走となりました。それにしても暖かい１２月の始まりなので、暮れの感じがしてきません。都心の紅葉は１２月と予測されていましたが、当店近くの小島公園は今が見頃！です。

　先日の１１月１１日に観測したときからこの状態になるのに、２０日経過しました。この様子だと、今年は暖冬が予想されます。まだ、灯油を買いそびれていますが、この陽気では石油ストーブの点火式を行うのはまだ先のようです。灯油価格高騰のおり、暖かい冬は一面では有難いですが、寒いときに寒くないと景気には良くない場合もあります。ほどほどの寒さでお願いします。