小田原評定(おだわらひょうじょう)は、いつまでも決まらない相談の意味として広く知られています。豊臣秀吉が、小田原城を攻めたとき、城中で和戦の評定がなかなか決まらなかったことからきています。(新明解国語辞典 三省堂より)
インドネシアのバリ島で開かれている、地球温暖化に対する世界会議は、その小田原評定になってしまいそうです。これこそ、まさに「あちらを立てれば、こちらが立たず」の典型で、たいへんに難しい決め事です。
地球にとってはたいへんに深刻な事態を招いているにもかかわらず、対策が小出しです。二酸化炭素排出の厳しい規制を受け入れれば、成長が阻害され、その結果の国力低下をどの国も恐れてしまいます。一致協力の出来ない複雑極まりない問題です。
小田原評定をしている間に、攻め滅ぼされたのは過去の出来事です。是非とも「バリ評定」にならないようにしてもらいたいものです。
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