エコノミストの水野和夫さんが、2003年に日本経済新聞社から出した「100年デフレ」の本のはじめに、「市場統合による内外価格差縮小」という言葉が見られます。
歴史的に見ても、異なる国々が市場統合すると、物価の差が縮小していくことがあるようです。
そんな中、現実にそのような現象が起きていることが身近で見受けられるようになってきたようです。
例えば、携帯電話とかネットブックといわれる小型コンピューターなどです。現在、日本で生産されている携帯電話は、なんでもありの豪華装備の高価なものが主流です。
また、ノートPCの12インチクラスのモバイルバージョンは、高性能でたいへん高価です。
そこへ持ってきて、少し前にやってきた黒船に例えられるiPhoneや台湾製などの小型コンピューターなどが登場してきたわけです。
まさにこのことは、「市場統合による内外価格差の縮小」に他ならない現象です。もちろん日本と台湾は市場統合が正式にあるわけではないでしょうが、将来は今以上にそれに近づいていくことは間違いないでしょう。
携帯電話も、薄型ボディーはいいとして、機能限定タイプで15,000円くらいのもを出さないと競争に勝てなくなりそうです。
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