AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)への1,700億ドル(約16.6兆円)の公的資金のうちの900億ドル(約8兆8,000億円)が各銀行への保険の支払いにすでに使われたようです。
いわゆるCDS(クレジット・デフォルト・スワップスの頭文字を並べたもの)に対する保険金の支払です。
CDSは、1990年代にウォールストリートで開発された金融商品のようです。火災保険を掛けていて、家が火事になったときは保険金がおります。それと同じように、企業が債務不履行などに陥ったときに保険金が支払われる、一種の倒産保険のようなものです。
そして、AIGはこのCDS(金融の大量破壊兵器と恐れらています)をたくさん引き受けているようです。
今後米国で、もし企業の倒産が増えるようなことになれば、当然このCDSの保険金の支払いが増えるわけです。
国民の税金を使った救済のための公的資金の半分がすでに消えました。残りの半分でなんとかなればいいのですが、それにしてもたいへん厳しそうな雲行きです。
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