500ページ弱のやや厚めの本で、全17章に分かれています。こうした外国の本で、まず難儀するのが登場人物の名前です。大勢いればいるほど覚えるのには苦労しますが、きちんと人物を把握しないと後の展開でストーリーがぼやけてしまいます。
有り難いことに、この本の冒頭には登場人物の紹介があるので、何度か見返せるメリットがあります。
ひと通り読み終えたのですが、興味を引かされたのは第10章「プライバシー」第11章「プラットフォーム」次いで、第13章「金を稼ぐ」第14章「フェイスブックと世界」第15章「世界の仕組みを変える」第16章「フェイスブックの進化」そして、最終章の第17章「未来へ」までが、やはりこの本の佳境かと思います。なので、現在また10章から読み直しを始めているほど宝の部分ではないかと思います。
ところで、フェイスブックの本なので、フェイスブックのノートに読書評なるものを順次書き留めています。そこで、フェイスブック・ノートのリンクを表示するとともに、その1端をコピー&ペーストしておきます。なお、この本に関しての読書評は現在進行中です。
読書評8
「フェ イスブック 若き天才の野望」を読書中です。取りあえず一旦最後まで読み終えましたが、読書評5でもふれた第10章の「プライバシー」はフェイスブックの 存立に関わる重要な部分です。この章の冒頭の書き出しが言うように「自分自身をどこまで世間に見せるべきか」は重要な課題です。ザッカーバーグさんも言う ように「2種類のアイデンティティーを持つことは不誠実さの見本だ」「現代社会の透明性は、ひとりが2つのアイデンティティーを持つことは許されない」な どの哲学的な主張には賛否両論があると思います。
大胆な透明性により、人は社会的に責任ある行動をとる だろう、という考え方には賛同できる面はあるというものの、果たしてどこまで明け透けのプロフィールなりを公開していくかは難しいところでもあります。も ちろん、プロフィールの表示はユーザーの手にゆだねられているのですが、あまり書かないのもおかしなものですし、極端に透明でもこれまた問題でしょう。や はり、この部分は難解、としておきます。
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