北アフリカのリビア情勢の緊迫化とともに、ニューヨークの原油価格が、ついに1バーレル100ドルを超え、終値で102.23ドルを記録しました。日本にとって、81.80円台の円高で、資源輸入の負担は軽減されるとは言うものの、憂慮すべき状況に陥りつつあります。
通常、物の値段が高いもの、例えば、ダイアモンドや高級乗用車などは需要は少ないわけですが、買わざるを得ない必需品となると話は違ってきます。
生鮮食料品や生活に最低限必要な品物は当然として、原油も今のところはなくてはならないもののようです。
先ごろ、増補改訂版の出た、トーマス・フリードマン氏の「グリーン革命 上・下」は次に読んでみたい好著ですが、今回の原油高はそのグリーン革命へと向かわせる、最後の一撃ともとれるような気がします。
何らかの事象の変化は、必ず他の何らかの変化を引き起こすのは歴史上よく見られたことです。
電子制御されたスマートグリッド、太陽光発電、ハイプリッドカー、電気自動車、さらには蓄電能力を素晴らしく向上させると予想される将来のバッテリーなどなど、これらのほとんどはフリードマン氏も指摘されているように、日本のお家芸でもあります。
失われた20年と言われ、日本はバブル崩壊後長きにわたり、悲惨なほど低迷してきましたが、何を隠そう、原油価格の高騰をきっかけに復活出来ることが、お家芸を存分に発揮することにより十分可能であると考えられます。日本の復活間違いなし!頑張れ日本!
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