【バンコク】タイの洪水被害は25日、さらに拡大し、バンコクに2つある空港の一方にも及び、民間航空機の離着陸ができなくなった。同国のインラック首相は、土のうなどが崩れれば、バンコク中心部も冠水する恐れがあると警告した。
via jp.wsj.com
TypePadのBlog Itの機能を利用してWSJ日本版のニュース(左上のリンクをクリックして下さい)のご紹介です。以下は袋物職人の文です。
タイ政府の当初の見通しよりかなり悪い方へと来てしまっているようです。28日は大潮も重なるそうで、首都中心部が浸水してしまう危険性がさらに増しているようです。
いつでしたか、東京の荒川の堤防が決壊して周囲の町に浸水が始まるシュミレーションを見ましたが、外国とはいえ日本と馴染みの深いタイ国で、まさか現実になるとは思いませんでした。
また、日々このニュースに接しているうちに、秀吉の高松城の水攻めの惨状が思い浮かびました。物資の運搬が当然制限され、城の内部は極端な食糧不足に陥ったそうです。今回は自然災害で、その規模もけた違いですが、今後どういう事が起きるかという教訓になります。
例えば、身の周りが一面、腰までの高さの水になったことを想像するだけで、行動が制限され不自由極まりないことが容易に分かります。近くのコンビニに行くだけでも大変ですし、また行ったとしても水浸しで何も売っていないでしょう。
東日本大震災の時も、一時的とはいえコンビニやスーパーの棚から食べ物が消えました。タイではそういう状態にすでになっていて、それが長引くおそれがあります。
そうすると、考えられるのは極端な食糧不足に陥ることです。衛生状態も心配ですが、まず喫緊の課題は水と食糧の確保と配給でしょう。3万5千人の邦人の方々もいらっしゃいます。当然動くのでしょうが、日本政府も万全の支援体制が必要です。これ以上ひどくならないことを祈ります。
コメント