先日、御徒町の明正堂書店でタイトルに引かれて買った文庫本「アイデアの接着剤」です。買う前は著者の水野学さんを知らなかったのですが、大人気の熊本県公式キャラクター「くまモン」やNTTドコモの「iD」などを手掛けた著名なアートディレクターさんでした。
内容はといえば、一読していただくのが一番ですが、その中で特にお気に入りのフレーズを「ヒットのつくり方」という項目から抜き出してみました。
「アイデアや商品に限らず、すべての新しいものは、すでに知っている「スタンダード」でできています。」
「スタンダードなものには、時代性、技術、信頼といったさまざまな要素を掛け合わせることができます。」
「既視感があるスタンダードに何かしらの新しさが加わると、人の心を広くつかみます。」
列挙しただけでわかりにくいかも知れませんが、おそらくこういうことだと思います。
スタンダードすなわち基本ですが、既視感があるスタンダードといっていることは、よく見慣れたものやことのことかと思います。それに、時代性、技術、信頼などの付加価値が加わると、人々に受け入れられる。そんなところではないでしょうか。
言われてみればそんなことと思いますが、ものごとをこのように法則的にまとめ上げるのは、実はたいへんなことなんではないでしょうか。要するに、コツのような部分をさらっと述べて公開してしまう、そんなすばらしさも含んでいるのではないでしょうか。
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