新潮文庫版 延原謙訳のシャーロック・ホームズシリーズも、訳者お薦めの順番に従って読み進み、ついに最後の9冊目「シャーロック・ホームズの事件簿」も間もなく読了になります。
延原謙氏の訳は時代だけに古めかしいのには少々面を食らいますが、まあこれは仕方がないとあきらめて読むしかありません。
「緋色の研究」「四つの署名」「バスカヴィル家の犬」「恐怖の谷」の四つの長編はまず読み逃してはいけない名作かと思います。もちろん、そのほかの短編集にもいいものがたくさんありますが。
ところで、最後の「シャーロック。ホームズの事件簿」のラスト前の「ライオンのたてがみ」はなかなか興味を引かれてついつい検索してしまいました。
その中に出てくるのは殺人クラゲなのですが、作品の中での名称は「サイアネア・カピラタ」といわれて登場しています。
触手が50メートルから60メートルにおよび、刺されると激痛が走り病院で手当が必要なほどの猛毒だそうです。同種のものは日本で「キタユウレイクラゲ」と呼ばれているそうです。
さらに検索を進めたところ、こんな殺人クラゲもいることが分かりました。「ライオンのたてがみ」作品中に刺された時の症状が出ているのですが、かえってこちらのクラゲに刺された症状のほうが該当するような気がします。まあ、いずれにしてもこうした猛毒を持つクラゲは地球温暖化の環境変化にともない、いっそう注意が必要な海の危険生物かも知れません。
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