はじめに私事ですが、運動負荷心筋シンチグラフィーという核医学を用いた検査で、心臓の一部に血流の良くないところが見つかり、さらなる精密検査ということで、3月8日に入院し、9日に手術し、けさ退院してきました。
結果は異常なしで、きれいな血管をしているとも言われました。担当の先生によると、人により、横隔膜が心臓を押すこと(正確な表現でないかも知れませんが)で心筋シンチグラフィーの画像に虚血部分が出てしまうことがあるそうです。高価で最新の検査ですが、こういうこともあるのかと、なかば狐につままれたような気さえしました。
今までに、胸部レントゲン、心電図は言うに及ばず、心臓超音波エコー、24時間ホルター心電図、心筋シンチグラフィー、頸動脈エコー、腎臓動脈エコー、両手両足同時血圧測定などなど、ほぼ心臓を調べる人間ドックに入ったような様々な検査を受けました。
時間と費用がとてもかかり、本来の結石の手術の前に寄り道をしてしまったようですが、これだけの心臓に関する検査を受けたので、取りあえず心臓に関してはお墨付きをいただけたので、感謝いたします。
さて、前置きが長くなりましたが、入院する直前に購入したタイトルにある本ですが、これは抜群に面白い本です。著者はそれぞれ実務家で、豊富な引用、参考文献には圧倒されます。文章もよく構成されていて、翻訳もよくたいへん読みやすいかと思います。
検査入院は2泊3日でしたが、検査の時間以外は持て余す時間が大有りなので、2日で読了した次第です。(面白いので、またじっくり読み直します。それほどためになります。)
一言でシェアといえば、物を他の人たちと利用し合うことです。考え方としては古くから存在し活用されてきた行動ですが、それをインターネットとくにモバイルインターネットを活用したり、大量生産大量消費が環境問題に与える影響を考慮に入れているところがその昔と違うところです。
限りある資源を皆で有効に活用する。そのためには、本書にもあるように、使い捨ての設計ではなくて、丈夫で長持ちする製品をつくり、持続可能な社会をつくり上げる。
そして、著書の中には、様々なシェアのプラットフォームをインターネット上に開発している企業がたくさん出てきます。プラットフォームの概念は、マイクロソフトのビル・ゲイツが提唱したそうです。この考え方はフェイスブックのマーク・ザッカーバーグのプラットフォームの概念、そして彼の言うその透明性の点でも、シェアのプラットフォームの企業家たちと相通じるところがあるのもまたいへん興味深いところです。
この本、税込で1,995円ですが、そのぐらいの出費をしても十分どころか、ひょっとしたら無限の見返りがありそうな本です。個人的には必読書に決めました。
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